Microsoft Corporation Annual Report 2005
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株主様、お客様、パートナー様、および従業員の皆様へ

2006 会計年度は、Microsoft にとって重要な達成と変革の 1 年でした。2006 年に Microsoft は設立 30 周年を迎え、売り上げ、営業利益ともに新記録を達成し、組織構成および指導体制の重要な変更を行うことにより、将来の成長への基盤を据えました。新しい製品および既存の製品に対する力強い需要に支えられ、2006 年の売り上げは 、前年度比で 44 億 9 千万ドル (11%) 増加し、442 億 8 千万ドルに達しました。営業利益は、過去最高の 164 億 7 千万ドルに達しました。また当社は、230 億ドルを配当および株式買い戻しによって株主様に還元しました。

昨年には、Xbox 360™、Microsoft® SQL Server™ 2005、Visual Studio® 2005、Microsoft Dynamics™ CRM 3.0、および BizTalk® Server 2006 を含む、主要な製品を成功裏にリリースしました。その一方で、Windows Vista™、2007 Microsoft Office system、および Exchange Server 2007 の 2007 年のリリースに向けて、Microsoft の歴史で最も重要な一連の製品リリースの準備を引き続き行いました。

また、Windows Live™ および Office Live という 2 つのインターネット ベースのソフトウェア サービスを発表し、インターネット サービスへの取り組みを強化しました。年間を通じて Windows Live および Office Live の新しいサービスを提供しました。当社は、インターネット サービス革命のリーダーの地位を確立する新しいテクノロジと製品の開発に、引き続き投資を行います。

2006 年においても、研究開発分野を重視し、業界最高の 66 億ドルの投資を行いました。研究開発分野へのこれまでの投資は、次世代の情報テクノロジを方向付ける新しい製品やテクノロジというかたちで、期待の成果を上げています。また当社は、5,000 件目の特許を取得しました。

2006 年には、多くの戦略的な買収も行いました。これには、メッセージング セキュリティ サービスのプロバイダである FrontBridge Technologies、VoIP (ボイスオーバー IP) ソフトウェアを開発する Teleo、モバイル検索テクノロジのプロバイダである MotionBridge、およびゲーム内広告のパイオニアである Massive が含まれます。

研究開発への取り組みと、お客様のビジネスの成功と潜在能力の発揮を可能にするイノベーション追及の情熱を通じ、当社は成長を強化し、イノベーションを生み出すための非常に有利な立場にあり、ビジネス ソリューション、モバイル コンピューティング、コミュニケーション、エンターテイメントなどの分野で新しく拡大する可能性を追求して参ります。

優れた指導体制および組織構成

卓越したリーダーシップと機敏な組織は、Microsoft の将来的な成功にとって最も重要な要素です。2006 年に、当社は革新と成長の持続を加速するために必要とされる層の厚いリーダーの担い手と組織構成を確実なものにするための、重要な対策を講じました。2006 年に、Microsoft は組織を 3 つの部門に再編しました。ケビン ジョンソンとジム オールチン (Windows Vista リリース後に引退予定) が共同プレジデントを務める Microsoft プラットフォーム & サービス部門、ジェフ レイクスがプレジデントを務める Microsoft ビジネス部門、およびロビー バックがプレジデントを務める Microsoft エンターテイメント & デバイス部門です。ケビン ターナーは、最高執行責任者として Microsoft に入社しました。これらのリーダーは皆、高レベルのビジネス経験とテクノロジの専門的知識とともに、卓越と革新に対する情熱を合わせ持っています。

また 2006 年には、ビル ゲイツが 2008 年に Microsoft における仕事量を非常勤に削減することを発表しました。2008 年以降もビル ゲイツは Microsoft の会長に留まり、重要な開発プロジェクトに対する助言者としてきわめて重要な役割を引き続き果たします。この移行の準備として、当社の技術的なトップ リーダーの 2 人が新たな役割を引き受けることになりました。この 2 人は、業界をリードする技術的なビジョンを持った 2 人でもあります。レイ オジーは、ビル ゲイツの肩書きであったチーフ ソフトウェア アーキテクトを引き受け、技術的アーキテクチャおよび製品の監督についてビル ゲイツと協力して取り組んでいます。クレイグ マンディは最高研究戦略責任者に指名され、Microsoft の研究開発分野および製品のインキュベーションにビル ゲイツと協力して取り組んでいます。

これらの変化の結果、当社の指導チームはこれまでで最も強力なものになり、組織構成は今後の飛躍に向けて整備されました。

People-Ready ビジネスの実現

核心において、当社はソフトウェア会社です。ただし、当社を特徴づける使命は、個人のお客様や企業のお客様の潜在能力の発揮を支援することです。私どもは、適切なソフトウェアによって企業は People-Ready ビジネスを実現できると考えています。People-Ready ビジネスでは、社員による問題の解決、同僚との共同作業、顧客への対応、新しい可能性の獲得のためにテクノロジを利用する準備と奨励が行われます。SQL Server 2005 におけるインフラストラクチャの革新や、新しい Microsoft Dynamics ソリューションによるビジネス プロセス統合の強化など、2006 年の製品リリースは、お客様がビジネスを成功させるために必要なツールとリソースを提供することが目標でした。

来年の製品リリースは、当社の People-Ready のビジョンを具体化する取り組みを強化するものとなる予定です。Windows Vista、2007 Office system、および Exchange 2007 により提供される強力な新機能は、お客様が新しいビジネス価値を創造することを可能にし、Microsoft のさらなる成長を促進するものとなります。

長期的な成功への視点

その 30 年の歴史において、Microsoft はテクノロジに対する長期的なアプローチを採用することにより、成功を達成して参りました。この姿勢が、真に世界を変える革新的な製品を当社が提供することを可能にしました。

このアプローチの成功は、2006 年の当社のビジネス全体で見られ、多くの新製品を市場に投入し、多くのセグメントで新しいお客様を獲得することができました。プラットフォーム & サービス部門では、SQL Server および Visual Studio の新バージョンのリリースにより、サーバーおよびツール ビジネスの売り上げが 15% 増加しました。クライアント グループの売り上げは 9% 増加しました。

ビジネス部門では、Microsoft Dynamics GP 9.0、Dynamics CRM 3.0、Dynamics SL 6.5、および Dynamics AX 4.0 のリリースが、ビジネス ソリューション グループの売り上げ 9 億ドル達成に貢献しました。その一方で、当社のインフォメーション ワーカー ビジネスは、5% 増加し、117 億6 千万ドルに達しました。

エンターテイメント & デバイス部門でも、力強い成長が見られました。Xbox 360 は、これまでに 500 万セットが販売され、ゲーム専用機として過去最高の販売速度を示しています。Xbox 360 は、ホーム & エンターテイメント ビジネスの売り上げを 2005 年の 31 億 4 千万ドルから 42 億 6 千万ドルに増加させる原動力となりました。モバイル & 組み込みデバイスの売り上げは 44% 増加し、2006 年に当社で最も急速な伸びを示した部門となっています。

成長のための戦略的な基盤

私どもは、来年および今後数年間にかけて、当社の長期的な投資がオンライン広告、デジタル コミュニケーション、エンターテイメント、およびインターネット テレビの分野で大きな成果を上げると予想しています。また当社のより成熟したビジネスも、引き続き売り上げの大幅な拡大をもたらすと予想しています。投資が確実に成長と収益性をもたらすものとなるように、当社では可能性を 3 つの方向に集中させています。

コア ビジネスの強化: Windows クライアント、インフォメーション ワーカー、およびサーバー & ツールの各ビジネスは、引き続き当社の最大のビジネスです。2007 年の Windows および Office の新バージョン リリースは、これらの各グループの継続的な成長を促進するものとなります。Windows Vista により、新規パソコンの出荷、インストール済み製品全体のアップグレード、および新規のプレミアム バージョンの需要からの成長が見込まれます。2007 Office system および Exchange 2007 のリリースにより、ビジネス ソフトウェアおよびサービスの市場が拡大するとともに、当社の成長も見込まれます。

当社では、経済が発展し、知的財産保護のためのグローバル スタンダードを導入する世界の発展途上国における成長にも期待しています。2006 会計年度には、6000 万台近くのパソコンが海賊版の Windows と共に販売されました。当社の Windows Genuine Advantage プログラムと、中国におけるパソコン メーカーとの契約は、当社が保有する知的財産の価値を十分に認識した取り組みのほんの 2 つの例に過ぎません。その一方で、コンピュータの使用料金を従量制で支払うことができる FlexGo などの革新的な支払い方法により、世界中の新興成長市場における新しいお客様の獲得を促進しています。

隣接するビジネスにおける成功: 2007 年に、当社は新しい製品、サービス、およびテクノロジを相次いでリリースすることにより、高成長が期待される分野において優位な位置に立つことができると見込んでいます。一例は、ユニファイド コミュニケーションであり、これは電話、電子メール、インスタント メッセージング、モバイル デバイス、および Web 会議を統合することにより、職場でのコミュニケーションを効率化するというビジョンです。このビジョンを現実のものにするため、当社は 2006 年 6 月に、ユニファイド コミュニケーション グループをビジネス部門内に設置しました。企業規模の新しい情報管理ツールにより、知識労働者によるビジネス情報の作成、検索、および共有がよりすばやく効率的に行われるようになります。これらのテクノロジは、生産性、創造性、および共同作業に意味深い影響を与えるとともに、当社の将来の成長にとって大きな影響を持つと見込んでいます。

さらに、当社は新しいセキュリティ機能、強化されたマネジメント製品、および新しい開発ツールを提供する予定です。ビジネス プロセスとビジネスの実践の間にあるギャップを橋渡しすることにより、Microsoft Dynamics 製品は、より良いビジネス プロセスの管理システムに対する急成長する需要に当社が応えることを可能にしています。このほど当社は、ハイ パフォーマンス コンピューティング ビジネスに参入しました。また、当社ではライフ サイエンスや製造などの業界において主導的な立場にあり、新しいサービス ラインアップを用意しています。

新しい市場への参入: 私どもの前には、胸の高鳴るような数多くの重要な新しい可能性が開かれています。当社のオンライン ゲームおよびエンターテイメント サービスである Xbox 360 と Xbox Live® は、お客様がエンターテイメントを創造し、実現し、経験する方法を再定義しています。また、インターネット テレビへの当社の長期的な投資は、世界中の主要なブロードバンド サービス プロバイダが当社のデジタル テレビジョン テクノロジである IPTV Edition の展開を準備するというかたちで実を結び始めています。その一方で、Windows Mobile® および Windows 組み込みプラットフォームをお使いのお客様の数は、急速に増加しています。

ソフトウェア サービスの変革をリード

インターネット ベースのサービスは、人々が情報テクノロジを創造し、実現し、管理し、使用する方法を変革しています。当社は、次世代のアプリケーション、コミュニケーション、および商取引のサービス プラットフォームを創造する取り組みを通じて主導的な役割を果たすことに全力を挙げています。全社的に、ソフトウェア サービスは、当社のすべての開発活動の核心となっています。

2006 年に、当社はさまざまな個人向けインターネット サービスおよびソフトウェアが含まれる Windows Live と、Microsoft がホスティングする手ごろな価格のインターネット ベースのビジネス サービスをスモール ビジネスに提供する Office Live をリリースしました。また、Windows Live サーチおよび Windows Live Academic Search のベータ リリースを含む各種の新しい検索サービスを発表しました。コンピュータの安全およびコンピュータのメンテナンス (Windows Live SafetyCenter および Windows Live OneCare)、コミュニケーション (Windows Live Mail および Windows Live Messenger)、およびエンターテイメント (Xbox Live) の各分野についても、新しいサービスや強化されたサービスをリリースしました。さらに、インターネット製品およびサービスをターゲットとする応用研究プログラムの Live Labs を設立しました。

ソフトウェア サービスには力強い成長の可能性が見込まれるため、当社は引き続き adCenter (当社の Windows Live 向け広告エンジン)、MSN® およびその他の Microsoft オンライン サービスを洗練および強化して参ります。当社はこれからも Microsoft Dynamics CRM Live (2006 年 7 月に発表) のようなサービス ベースのソリューションを発表する予定です。また、当社のサービス インフラストラクチャを引き続き増強し、パートナーの皆様や企業のお客様がサービスを作成しホスティングする手助けを行う新しいツールを提供し、拡大する消費者のサービスに対する需要に対応するため新しいデータ センターを追加する予定です。

従業員および地域社会への投資

今日まで一貫する当社の成功の土台は、世界中から最も能力のある従業員を引きつけ、保持することができたことでした。5 月には、Microsoft が世界中で最も優れた職場であり続けるようにするための重要な変更が発表されました。これらの変更は、一流の才能を持つ従業員により良く報い、才能の流出を防ぐとともに、積極的、包括的、協力的な職場を実現するものとなっています。

当社は、公共団体や民間組織との提携を通じ、発展途上国の地域社会における社会と経済の発展を助成するための取り組みを続けています。テクノロジへのアクセス拡大、人々に今日の経済活動で成功するために必要なスキルを教えるトレーニングの提供、および新しい可能性と繁栄への扉を開く地域ソフトウェア経済の育成などのための、さまざまな活動を支援しています。

2006 年に、当社の Unlimited Potential プログラムが支援するコミュニティ学習センターは、100 か国の 1450 万人に利用されました。また、Partners in Learning プログラムを通じて、101 か国 4200 万人の中等および高等学校教師に情報通信テクノロジのカリキュラムとスキル トレーニングを提供する支援を行いました。2010 年までに、これまでテクノロジの恩恵に浴することができなかった 2 億 5 千万人の人々に、テクノロジに関するトレーニングを提供する計画です。

これからの 10 年のすばらしい可能性

多くの意味で、30 年前の Microsoft の設立は、ソフトウェア業界の誕生、パソコンの大衆化、および情報革命の高まりのために、決定的に重要な触媒の役割を果たしました。

今日、世界を変革しているのはパソコンだけではありません。ソフトウェアはあらゆるところに存在しています。ソフトウェアは電話を根本的に変化させ、私たちがテレビを見る方法を変革しています。ソフトウェアにより、企業と顧客、およびパートナーは新しい方法で結び付けられています。ソフトウェアにより学生は、世界中に蓄えられた膨大な情報のデータベースにアクセスすることができます。ソフトウェアは、地球上の何億もの人々を、経済的、社会的、および文化的な驚くべき可能性に結び付けています。

これまでの 30 年間がスリルに満ちたものであったように、これからの 10 年は Microsoft および業界全体の歴史において、最もエキサイティングなものになると私どもは考えています。Microsoft がこれまでに提供してきたすべてのものは、今後 10 年間に私たちが目撃する真に意味深い変革の基盤に過ぎません。それはソフトウェアが日を追うごとに私たちの仕事、コミュニケーション、学習、および遊びの中心になっており、次の 10 年に力強く成長するために Microsoft ほどよい位置を占めている企業は存在しないからです。

当社の前に開かれているすばらしい可能性に、私どもは深い刺激を与えられています。当社がこれらの可能性を追求し続けることを可能にするのは、皆様からのご支援に他なりません。感謝いたします。

Bill Gates
ウィリアム H. ゲイツ 3 世
会長

Steven A. Ballmer
スティーブ バルマー
最高経営責任者 (CEO)

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